幼なじみ攻略法-便乗したいお年頃-


泣き終わると
那都君がベンチに腰掛けて
もう一度、と言いながら
自分の間に私を座らせた。


「俺、
川瀬那都って言います。
見た目こそ
真面目じゃないけど、
めちゃくちゃ一途に
えみり先輩のこと好きです。
よろしければ
つき合ってください。」

耳元で囁かれて
私はうつむきながら
返事をする。



「私、
国見えみりって言います。
めちゃくちゃ
那都君好きです。
よろしければ
付き合ってください。」


那都君を近くに感じて、
よろしければってまた使ってるのがそれを更に増大させた。


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