コイツも好きで、アイツも好きで。
「じゃぁ…次の問題を…」
私の右手が持ちあげられた。
―茂木圭介。コイツに…
「へっ!?」
「その問題は矢野さんがやりたいそうでーす」
まだ女子からの視線…
い、嫌だ…痛すぎる……
「やっやだって…」
「矢野さん、本当ですか?」
う。
何あの国語の先生のキラキラした目。
茂木圭介とグルなんですか。
なんなんですか。
「約束守らないマジメちゃんって見たことないなあ~」
コイツめ……
「や…り…ます……よ…」