いつか私は鳥になる
「…ろい…」

彼女が何か小さい声で呟く。
だけど私は徹底的に無視しようと決め込んでいたので気にしないことにした。

…と思っていたのもつかの間、彼女はいきなり私の前に移動してきて私の両手をガッチリと握ってきた。

「なっ、何…「おもしろいわあなた!最初はクールで無愛想だなって思ってたけど、ちゃんと言いたいことはスパッと言えるのね!!」

何なんだこの女!?

あんなにキツい怒声をあびて逆に喜んでるなんて…
ドMか!!

そうだ、きっとそうだ。

普通なら傷ついて二度と話しかけたりしてこないはずだ。

「決めたわ…」

「は?何を?」

「私と友達になりましょう!!」



……ハァッ!?
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