いつか私は鳥になる
お母さんは心配そうに校門の周りをウロウロしていた。
まったく、そんなに心配しなくてもいいのに。
知ってる子なんか一人もいないんだから。
いや…それが心配なのか?
っていうか、受験合格を待つ子供じゃないんだからあんなにみっともなくウロウロしないでほしい。
こっちが恥ずかしいよ。
私は真っ赤になる顔をこらえながらお母さんの元に向かった。
「あら空!どうだった?クラス」
「二組だった。別に知ってる子なんかいないよ」
「当たり前でしょう!友達作らなかったんだから!高校入学を機会に友達デビューしなさいよ!
まったく高校生の娘にこんなこと言うとは思わなかったわよ」
またブツブツ言い出したよ。
つか友達デビューって…
普通高校デビューって言うでしょうよ。
私は聞いていられなかったから自分の教室に行こうと玄関に向かった。
もう随分と人が減っている。
きっとみんなそれぞれの教室に向かったんだろう。
後ろではお母さんが無視してるんじゃないわよ!
と怒ってるけど、それをまた無視して私は歩き続けた。
春の風を再び感じて、桜の木から飛び移った鳥の声を聞きながら
新しい人生の幕が開く玄関へと、一歩足を踏み出した。
まったく、そんなに心配しなくてもいいのに。
知ってる子なんか一人もいないんだから。
いや…それが心配なのか?
っていうか、受験合格を待つ子供じゃないんだからあんなにみっともなくウロウロしないでほしい。
こっちが恥ずかしいよ。
私は真っ赤になる顔をこらえながらお母さんの元に向かった。
「あら空!どうだった?クラス」
「二組だった。別に知ってる子なんかいないよ」
「当たり前でしょう!友達作らなかったんだから!高校入学を機会に友達デビューしなさいよ!
まったく高校生の娘にこんなこと言うとは思わなかったわよ」
またブツブツ言い出したよ。
つか友達デビューって…
普通高校デビューって言うでしょうよ。
私は聞いていられなかったから自分の教室に行こうと玄関に向かった。
もう随分と人が減っている。
きっとみんなそれぞれの教室に向かったんだろう。
後ろではお母さんが無視してるんじゃないわよ!
と怒ってるけど、それをまた無視して私は歩き続けた。
春の風を再び感じて、桜の木から飛び移った鳥の声を聞きながら
新しい人生の幕が開く玄関へと、一歩足を踏み出した。