バンビ
モモを待っている時間は、ものすごく長く感じた。
時計をみたら、10分ぐらいだったけど。
モモは小さな声で、ただいまといってドアを開ける。
すぐに上にあがろうとするモモに、お父さんはキツイ声でこっちにきなさいといってモモを引き止めた。
「モモ、ちょっとそこに座りなさい。」
お母さんは、やっぱりモモの髪型が変わっていたことに驚いて、どうしたのなんてきいていたけど、お父さんの勢いに負けてそのままモモの肩を抱きながらそこに座らせた。
「門限は?」
「8時です・・・」
「で、今何時?」
「11時・・・」
二人で一言づつ話す空気が、なんかものすごく重苦しくて、僕まで怒られている様な気持ちになる。
「なにしてたんだ・・・それとその頭どうした?」
モモはずっと俯いたまま、今にも泣き出しそうにしている。
「友達の行きつけの美容院で、髪を切ってもらってたの・・・あの・・・カットモデルでタダでやってくれるっていったから・・・」
「それだけじゃないだろ?」
お父さんは、なにか気付いているみたいで、さらに突っ込んで聞く。
「あと、友達がおごってくれるっていうから・・・ごはん食べてたら遅くなっちゃった・・・」
ごめんなさいと、小さな声で言うと、モモはこらえきれずに泣き出してしまった。
そんなモモの背中を、お母さんが横に座って優しく撫でてあげている。
時計をみたら、10分ぐらいだったけど。
モモは小さな声で、ただいまといってドアを開ける。
すぐに上にあがろうとするモモに、お父さんはキツイ声でこっちにきなさいといってモモを引き止めた。
「モモ、ちょっとそこに座りなさい。」
お母さんは、やっぱりモモの髪型が変わっていたことに驚いて、どうしたのなんてきいていたけど、お父さんの勢いに負けてそのままモモの肩を抱きながらそこに座らせた。
「門限は?」
「8時です・・・」
「で、今何時?」
「11時・・・」
二人で一言づつ話す空気が、なんかものすごく重苦しくて、僕まで怒られている様な気持ちになる。
「なにしてたんだ・・・それとその頭どうした?」
モモはずっと俯いたまま、今にも泣き出しそうにしている。
「友達の行きつけの美容院で、髪を切ってもらってたの・・・あの・・・カットモデルでタダでやってくれるっていったから・・・」
「それだけじゃないだろ?」
お父さんは、なにか気付いているみたいで、さらに突っ込んで聞く。
「あと、友達がおごってくれるっていうから・・・ごはん食べてたら遅くなっちゃった・・・」
ごめんなさいと、小さな声で言うと、モモはこらえきれずに泣き出してしまった。
そんなモモの背中を、お母さんが横に座って優しく撫でてあげている。