バンビ
「友達って、男だろ?」
お父さんが眉をひそめてそう言うと、お母さんが止めに入るように口をはさんだ。
「大丈夫よ、何も無いわよね?ちゃんと送ってもらったんでしょ?」
モモは小さく頷いた。
「ちょっと、りんは黙ってて。」
お父さんが何に対して怒っているのか、僕はわからないまま、ずっと二人のやり取りを見守ることしか出来なかった。
「お前、ビトのファンの子にまた何かされただろ?
さっき事務所いったら、お前の行ってたショーでビトのストーカーが捕まったってきいた。
一緒にいたのは、ビトじゃないんだな?」
確認するようにお父さんがそう言ったので、ビトはずっと僕と一緒だったよって、初めて僕も口をはさんだ。
「お前には聞いてない。」
お父さんが、モモの事をほんとに心配してるってのは、痛いほど分かったけど、いつもモモには優しいのに、今日にかぎって真剣で、なんだかいたたまれない。
「今までは、ビトはべべとジュン君の息子だし、ちゃんと真剣に付き合ってるからと思って目をつぶってきたけど、そういう危ないことに巻き込まれるなら、父さんは反対だ。」
いつもと違って、真剣な表情で怒っているお父さんが、なんだか意外で僕も何も言えなくなる・・・
僕はずっと俯いた奴の顔をじっと見ていた。
「さっき別れてきたから安心してよ!!
別に、ビトのファンになにかされたからじゃないから!!」
モモはそう叫ぶと、もうこらえきれなくなって、少しお父さんを睨みそのまま階段を駆け上がって、自分の部屋に篭ってしまった。
「モモ!!」
僕はそのまま追いかけていた。
お父さんが眉をひそめてそう言うと、お母さんが止めに入るように口をはさんだ。
「大丈夫よ、何も無いわよね?ちゃんと送ってもらったんでしょ?」
モモは小さく頷いた。
「ちょっと、りんは黙ってて。」
お父さんが何に対して怒っているのか、僕はわからないまま、ずっと二人のやり取りを見守ることしか出来なかった。
「お前、ビトのファンの子にまた何かされただろ?
さっき事務所いったら、お前の行ってたショーでビトのストーカーが捕まったってきいた。
一緒にいたのは、ビトじゃないんだな?」
確認するようにお父さんがそう言ったので、ビトはずっと僕と一緒だったよって、初めて僕も口をはさんだ。
「お前には聞いてない。」
お父さんが、モモの事をほんとに心配してるってのは、痛いほど分かったけど、いつもモモには優しいのに、今日にかぎって真剣で、なんだかいたたまれない。
「今までは、ビトはべべとジュン君の息子だし、ちゃんと真剣に付き合ってるからと思って目をつぶってきたけど、そういう危ないことに巻き込まれるなら、父さんは反対だ。」
いつもと違って、真剣な表情で怒っているお父さんが、なんだか意外で僕も何も言えなくなる・・・
僕はずっと俯いた奴の顔をじっと見ていた。
「さっき別れてきたから安心してよ!!
別に、ビトのファンになにかされたからじゃないから!!」
モモはそう叫ぶと、もうこらえきれなくなって、少しお父さんを睨みそのまま階段を駆け上がって、自分の部屋に篭ってしまった。
「モモ!!」
僕はそのまま追いかけていた。