バンビ
「なんで僕なの?
ろくに話したことも無いし、お互い知らないでしょ?」

そんなふうに尋ねてみる。



「そうだよね…
レンくんは、私のこと知らないもんね。

でも、私は知ってるよ。野球部に入った頃から、ずっと見てたから…」



ああ、そっか…

気づかないうちに、ちゃんと見ていてくれたんだね

でもさ、

「だったら、話しかけてくれればよかったのに…」


僕はちゃんとその人の事がわからないと、好きにはならないよ。

例え好きになったとしても、それは友達としてで、タメの子には恋愛感情は沸かないと思う。




だって…



「好きな人がいるんだ。」
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