バンビ
昼過ぎに、メールもしておいたくせに、いざカオリさんの働く図書館に着くと、なんだかドキドキしていた。
もうすぐ閉館になる時間だから、人もまばらだ…
カウンターで本の整理をする彼女を見かけて、さらに鼓動が早くなる。
なんだろ?
いままでこんなことなかったのに
「カオリさん、遅くなってごめんね。」
「あぁ、レン。やっときたの~
もう閉館だから、勉強する時間無くなっちゃったね。」
いつもと変わらない笑顔でそう言ってくれて、なんだかホッとした。
こんな自然なとこが好きなんだって、改めて思う。
「大丈夫、今日はカオリさんに会いたかっただけだから…」
思い切って、そう伝えると、「なに言ってんだか…」なんて照れながら、真っ赤になって俯いてしまう。
ちゅーか、僕のほうも頭がクラクラするぐらい熱いや…
きっと顔も真っ赤になってる。
「待ってるから、一緒に帰ろうよ!」
いつものようにやんちゃぶってそう言うと、わかったと彼女は答えて、閉館のメロディーのスイッチを押しに離れていった…
ゆったりと流れるホタルノヒカリが、少しだけ僕の気持ちも落ち着かせてくれるようだった。
もうすぐ閉館になる時間だから、人もまばらだ…
カウンターで本の整理をする彼女を見かけて、さらに鼓動が早くなる。
なんだろ?
いままでこんなことなかったのに
「カオリさん、遅くなってごめんね。」
「あぁ、レン。やっときたの~
もう閉館だから、勉強する時間無くなっちゃったね。」
いつもと変わらない笑顔でそう言ってくれて、なんだかホッとした。
こんな自然なとこが好きなんだって、改めて思う。
「大丈夫、今日はカオリさんに会いたかっただけだから…」
思い切って、そう伝えると、「なに言ってんだか…」なんて照れながら、真っ赤になって俯いてしまう。
ちゅーか、僕のほうも頭がクラクラするぐらい熱いや…
きっと顔も真っ赤になってる。
「待ってるから、一緒に帰ろうよ!」
いつものようにやんちゃぶってそう言うと、わかったと彼女は答えて、閉館のメロディーのスイッチを押しに離れていった…
ゆったりと流れるホタルノヒカリが、少しだけ僕の気持ちも落ち着かせてくれるようだった。