バンビ
二人で並んで、リンダのアパートまで歩く。

いつも微妙に距離が空いているのが、なんだか切ない。

きっと恋人同士だったら、こんな時手でも繋いでるんだろうな。

俺達もそんな風に出来たらいいのに・・・




リンダはきっと、やりたいときに気まぐれでやってくるセフレぐらいにか、俺のこと思ってないんだろう。



そう思ってしまうから、外に居る時はなにげに距離をおいてしまう。



二人っきりになったときだけ、その距離は縮まるんだ。







今夜もそんな感じ。


リンダのアパートの玄関に入ったとたん、我慢できなくなってそのまま彼女を抱きしめていた。


いつもそんな風に余裕がない

お互いわかってる。


余計なことは言わずに、そのまま抱きしめて貪るように唇を交わした。




リンダの首筋から、いつもの甘い香がして、無条件に興奮させる。



わずらわしい愛撫なしでそのまま一緒になり、リンダを抱き上げてベットに押し倒した。












それがPUNKなんだって思っていたから・・・
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