年下彼氏は後輩くん★



さぁてと、アイツの事を絞めなきゃな


「…出てきなよ、奏斗くん?」

クスリと笑うと、死角に隠れていた江波が顔を歪めながら出てきた


「お前……」

江波は、少し言葉に詰まったが、

「ホントに絢芽の彼氏なんだな。絢芽は誰にでも優しいから…俺、街で喧嘩た後、傷だらけの俺を絢芽に助けられたんだ。けど、絢芽は名前だけ言って人混みの中に去って行ったんだ。」

そういや、喧嘩した人助けたって言ってたな

「そん時、絢芽がハンカチ落としてな…名前が書いてあったから、友達に聞いたらここの学校にいるって聞いて」

コイツ、本気で好きなんだ

でも、絢芽ちゃんはあげない

「…まぁ、ホントは告って付き合う予定だったんだけどな。まさか、彼氏がいるなんてな」


ハハッと、さっきまでの威勢はなくなり、力無く笑った




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