年下彼氏は後輩くん★
「夜は冷えるね」
「これ着て」
パサっと絢芽の肩にパーカーを羽織わせ、手を繋ぐ。
「…ありがとぅ」
ちょっと照れたような絢芽の表情に何も答えなかった。
「--円です」
レジの店員が値段を言い、絢芽が財布から金を取り出す前に俺が出した。
すると
「ダメ!私が出す!」
金を払い、荷物を受け取り店を出る俺の後を怒ってついてきた。
「涼くん!」
「俺が言ってんの。だから、いいの。ほら、行くよ」
空いてる方の手を差し出し、絢芽の手を取る。