きっと・・・。
「お前は?」
あなたは不安そうな顔をして言った。
「あたしは・・・幸せに慣れてしまっていた。
一緒にいられる大切さに慣れて、甘えてしまっていた。
それぐらい、あたしは幸せだった」
「そっか・・・」
あなたは耳を触りながら辛そうな顔をして笑った。
今ね、あなたの気持ちがとても分かるよ・・・?
あたしにそう言わした自分に腹が立ってるんだよね。
あなたは腹が立っている時は耳を触るくせがあるから・・・。
でもね、それはあなたのせいじゃないの。
あたしの気持ちの責任なの。
「じゃあ、バイバイだね」
「あぁ・・・」
「「バイバイ」」
あたしたちは反対の道を歩きだした。
涙で前がぼやけた。