上司なダーリン②
お湯に浸かりホッとしている所へたくちんが入ってきた。私は湯船の中で体育座りをして体を隠した。
「あ〜、気持ちいいなぁ」
「うん、すがすがしい朝だね」
「それにしても瀬菜は朝がはやいなぁ…眠れなかったの?」
「ううん、私いつもこんなもんよ」
「そっか…まるでお年寄りみたいだね」
「それってシェーの事?」
そう言って私はアニメのキャラクターのイヤミのモノマネをした。
「何それ?……あ〜イヤミのマネね〜。あっはっは…。別にそんなつもりで言ったんじゃないよ。それにしてもシェーは面白いなぁ…」
「たくちんのぶりぶり左右衛門よりましよ」
もっとロマンティックな朝を迎えたかったのに…現実を改めて実感していた…
そして朝食を済ませた私達は旅館を後にした。
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