もしも、世界が美しかったら



「……………そっか」

恋愛の女王(笑)の來でもお手上げみたい。

「じゃあ、花梨は?」

「えっ?」

來はターゲットを愛輝から花梨に変えた。

お、花梨の恋バナ。

誰か涼介呼んでこーい。


「彼氏、欲しくない?」

「んー…まぁ」

「「えっ!??」」

予想外の返事に思わず声を上げてしまった…。

花梨……彼氏欲しかったんだ。

じゃあ、涼介で良くね?ね?


「あ、でも誰でも良いわけじゃないからね?私、好きな人いるし」

「「ウッソ!!!???」」

ちょ!それ爆弾発言!

「ダレ?ダレ?」

「同じ学校?同じクラス?」

俺が聞く前に來と愛輝が花梨を
問い詰めた。

俺と夏琅は顔を見合わせ苦笑い。


「えー…と、…………夏琅?」

「「はっ?」」」

静まる病室。

再び爆弾を落としていった花梨。

今日、爆弾発言多すぎだろ!

…………じゃなくて!!


「夏琅?」

「……え?俺が好きなのー?」

ポカン…というか、え…っというか………。まさかの…三角関係?


「え、ちょっ………夏琅?」

ぎゅっと來の手を握る夏琅。










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