もしも、世界が美しかったら
【一章】君と約束
―由輝side―
陽はおちて、またのぼる。
それと同じ様に、
俺の最強に最高な1日が
また始まる。
AM8:00
俺の名前は相原由輝(アイハラ ユキ)
柴咲高校の3年生だ。
バスケ部の俺はいつもなら朝練で6:30には家を出ている。
しかし、今日はバレー部が試合前とかで朝練は惜しくも中止になってしまった。
まぁ、俺らも試合前には譲ってもらっているので文句は言えねーけどな…。
そんな訳で今日はテレビを見ながらゆったりと朝食を食べている。
『次は、ぴょこやんの星座占いだぴょーん!』
「あ、始まった!」
食パンを頬張りながらテレビを見るのは、
双子の妹・相原愛輝(アイハラ イツキ)
俺と同じ柴咲高校に通っている。
テレビを見ると、カエルみたいなキャラクターが映っていた。
「高校生にもなって、星座占いなんて見てんのかよ?」
「占いに歳なんて関係ねーよ。
ぴょこやんはスゴいんだからっ」
「…つか、ぴょこやんって何?」
ネーミングセンス0だろ。
愛輝は俺の言葉を無視し、テレビに釘漬けになっている。