もしも、世界が美しかったら
「夏琅っ!!///」
夏琅の頭を叩く來。
「……花梨が来るまで水遊びしとけばーっ??」
こほんっと軽く咳払いしてから、こちらに叫ぶ來。
「オッケー!!」
そんな訳で俺たちの(泥)水遊びが始まった。
夕陽をバックにはしゃぐ俺ら。
あぁ…青春してんな。
改めて実感する。
「あ!!!夏琅と來がキスしたーーーっっ!!!!」
利玖が2人を指差し大声で叫ぶ。
「ここ学校だぞー!!!」
「バカップルー!!」
それをからかう双子。
その光景に思わず……
笑みが溢れた。
こんな幸せな日々が
ずっとずっと続けば良いのに。
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―――
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「あ、花梨来たよ!」
來の言葉にみんなが、そちらを向いた。
「花梨、お疲れー!」
「うん!…って!!何?
どうしたの?何でズブ濡れ!?」
鞄からタオルを出して、愛輝に頭を拭くように言う花梨。
「花梨待ってる間に水遊びしてたー♪」
頭を拭きニパッと笑う愛輝。
「え、あ、待っててくれたの?」
「お前一人置いていくわけには、いかねぇしな」
そう言うと花梨は嬉しそうに笑った。
「みんな、ありがとう!!」