もしも、世界が美しかったら
女子郡はコンビニにお菓子を買いに行った。
――んで、さっきの台詞に戻る。
言葉を発したのは利玖。
…って、事でBoy'sトーク開始。
麦茶を準備して、正方形のテーブルに座る。
「んー…そだねぇ」
テーブルに肘をつく夏琅。
「來とは?進展ありっ?」
「進展も何も…ヤルことヤったしイクとこまでイッてるし?」
「………ノロケかよ。」
「えへ」
「夏琅、キーモーイー」
「なぁなぁ由輝は!?」
ノロケだす夏琅をスルーし、俺は黙って麦茶を飲んでいた由輝に聞いた。
「俺?俺は別に…。」
「バスケLove?」
「まぁな。」
もったいないなぁ。
由輝…バスケ上手いし、頭良いし性格良いからモテるのに。
「お前なぁ。彼女もいない、恋もしてないって…寂しすぎんだろ!それでも高校生か!?」
ビシッと指を差す夏琅に、由輝はこれでも高校生ですー、と言って欠伸を溢す。
「つーか、俺は可愛い妹がいるから彼女なんていらないの。」
「ぶ…ッッ」
由輝の発言に麦茶を噴きかけた。
つか、噴いた。
「妹って……愛輝、ですよね?」
「他に誰がいんだよ?」
怪訝そうに眉をしかめる由輝。