もしも、世界が美しかったら


ウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイ

イライラする。

何故だか理由はわからない。


俺の方を見てコソコソ話す奴らがいるから?

死ねると思ったのに、死ねなかったからだろうか?

小晴に逢えると思ったのに、逢えなかったからだろうか?


それとも……

久しぶりに人の温もりに触れてしまったから?



わからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからないわからない


何でこんなに虚しいのかも

何でこんなに孤独を感じるのかも

自分が何を望んでいるのかも


俺には何も

――――ワカラナイ



俺が通るために出来たかの様に、真ん中だけ不自然に空けられている廊下。



――――――ザワッ

そんな廊下が不意に騒がしくなった。


俺の数メートル前には、この学校の不良集団。


普通の奴なら怖いとか目を付けられたくないとかで避けると思うが……。

俺にはそんな気持ちは一切無い。


人として関わりたくないとは思うけど…。


こんなカス共に道を譲ってやる必要なんてない。


1メートル位の距離でお互いに立ち止まる。

ざわめく廊下。






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