夜空の下で
恋なんて・・
その時だ、こんな時に頼りになるのはだれだって・・・そんなの欄香しかいないじゃん。
私は、半泣きで欄香に会いに行った・・・。
「どうしたの?麻衣・・。」
欄香だって、本当は分かってと思う。弘一君にフられたって事・・。
でも、私を傷つけたくないから・・・だと思う。
でも、私は、
「弘一君にフられた・・・。もう、恋なんてやだよ・・。」
「麻衣・・・。嫌になるのは、麻衣をフった奴だよ。こんなに、優しくて可愛い麻衣が、フられるわけないじゃん。弘一君はきっと、趣味が悪いんだよ・・・ねっ?」
「弘一君は、趣味が悪いのかな?」
「きっとそうだよ!麻衣は、なっ何も悪くない・・・」
ん?欄香の様子が。私は、欄香の顔を見た。
欄香が泣いてる?
私のために?どうして?自分の事でもないのに・・・どうして、泣いてくれるの?
ああ。これが親友を超えた存在なのか。
でも、欄香は・・。
「はは。目にゴミが入った。」
「欄香・・・。あたし、欄香が居ればなんでもできる・・。そうだよね。弘一君は趣味が悪いんだね。アタシわかったよ。」
「でしょ?」
「あの、欄香・・。ついてきて?」
「?うん。」




「ここなの・・・」
「ここ、夏になれば蛍もいて、夜空も綺麗なんだよ。ここは、夏になってから、欄香と行きたいんだ。」
「うん、絶対来ようね。」
「帰ろうか。」
「そうだね。」
 まさか、次の日にあんな事がおきるなんて私達は思いもしなかった・・・。
< 11 / 13 >

この作品をシェア

pagetop