夜空の下で
別れ話
「恭介君!お弁当一緒に食べよっ!」
「あっ!ああ」
なんだか、今日の恭介君様子が変だ・・・・。気のせいかな
「屋上で、食べよ!」
「おう・・・。」
やっぱり変だ・・。聞いてみよう・・
「恭介君、今日、様子が変だけどだいじょうぶ?」
「えっ!べっっ!別に・・・。」
何か、隠してる・・・
「言いたい事あるなら、言ってみて?どんなことでも、受け止めるから・・」
恭介君は、おにぎりを一かじりして、ゴクッっと飲みこんだ。
まるで、何かの覚悟を決めたみたいに・・・
私の心に、不安がよぎった。
「実は俺・・・麻衣以外に好きな人が・・・できたんだ」
「えっ・・・」
「まっまあ、しっ仕方がなっいよね、決めるのはっ恭介君ッだしっ」
私は、泣きそうになったけど必死でこらえた・・・恭介君に迷惑をかけたくないから・・
本当は、言いたこと・・いっぱいあった・・「どうして!?」とか「嫌だ!!」とか・・
でも、言えない・・恭介君だって、覚悟を決めて言ったんだもん・・・
私は、その場から逃げだした。
「麻衣ッ!」
と、恭介君が言ったのは分かった。でも、恭介君は追いかけてこない・・きっと、「めんどくさい女」だとか、いろいろ思ったんだと思う。
一気に階段を駆けおりて、途中、欄香と会った。
欄香は、急いで私を追いかけて手を掴んだ。
「どうしたのッ!?」
「・・・・」
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