実話〜頭文字(initial)─K─















「ああぁぁぁ~~~っ!テメエは夕方のお巡り!」



蒸し返す、夕方の《缶ビール事件》の記憶……





「お前ら全員、そこへ来て座れ!」


夕方の警察官と二人の婦警さん達は、Kさん家の居間の畳に一列に正座をさせられていました。




それから、約1時間にわたり、ビール片手にKさんの《大説教大会》が繰り広げられたのは言うまでもありません……



「大体、今日だってニュースでやってたぞ!
最近の警察は不祥事ばっかり起こしやがって!国民の税金を何だと思って……」


「あの……」


とうとう、すっかり疲れ切った表情の男性警察官が、たまりかねてこの事態の収拾を願い出ました。



「あなたの仰る事、よぉ~く分かりました!警察としましても、今回の反省をもとになお一層の努力をし、国民の皆様のご希望に沿えるように職務に励みたいと思います。ですから!……今日はこの位にして頂いて、お車の移動をお願い出来ませんでしょうか♪」



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