実話〜頭文字(initial)─K─
人の上に立つ資格
僕がKさんと一緒に仕事をやり始めて、その言動を目の当たりにする度、いつも凄いと思う事があります。
それは、Kさんの人に対する接し方です。
人というのはどうしても、自分より身分の高い人間を目の前にすると、言いたい事をしっかりと話す事が出来なかったりします。
それがたとえ不条理な事であっても、上の者には意見出来ず、泣く泣く言うことを聞いてしまう
逆に、自分より下の人間に対しては、ついつい横柄な態度で接してしまう。
……そんな人間が多数を占める中、Kさんは『弱きを助け強きを挫く』間違った事を違うと言える数少ない人間のひとりでした。
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