実話〜頭文字(initial)─K─
Kさんのかかりつけの歯科医というのは、駐車場と病院が少し離れた場所にあったらしいのです。
その為、車で歯医者へと行く時には、駐車場からおよそ百メートルほどの道路を歩いて行かなければなりません。
Kさんも同様に、駐車場に車を停めて病院の建物へ向かって歩いていました。
すると、突然!
キキーーーッ!
道路を歩いていたKさんの背後で、けたたましいタイヤの軋み音が響き渡ったのです!
「何だ?」
何事かと後ろを振り返るKさん。
「うわっっ!」
そこには……恐らく、よそ見運転をしていたのでしょう。振り返ったKさんの目の前僅か1~2メートルという距離に軽自動車が迫って来ていたのでした!
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