実話〜頭文字(initial)─K─
それから数日後のある日の事です……
『ねぇ、〇〇スーパーまで迎えに来てくれない?』
「あ……………?」
あれからまだ一週間と経っていません。
「お前、またぶつけたのかっ!」
『だって……あんな所に電柱があったんだもの……』
わざわざスーパーまで行って運転のレクチャーを施したというのに、Kさんはもう呆れてしまいました。
そして、皮肉の意味も込めてKさんは電話の向こうの奥さんに向かって、こう言ったのです。
「迎えに来いって事は、お前またバンパーでも落っことしたんじゃねぇのか♪」
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