続†天然姫様と秘密の王子様
私は焦る。
巧は平然顔。
なんで、そんなに普通なのッ…
ってか、何気、手繋がられてるし!
客席の方へまっすぐ向かって行く私たち。
ぎこちながらも、ステージの一番前にたどり着いた。
たしか、一言いうんだっけ??
なに言うんだろ…
その瞬間、脇と膝の下に手を入れられて、持ち上げられた。
これは…いわゆるお姫様だっこというやつ!?
「いやっ、恥ずかしい!」
「黙ってろ。」
暴れても無理みたい。
ファンが悲鳴あげてるから、降りたいのに!