続†天然姫様と秘密の王子様
「嫌ですよ。
巧さんのせいで遥早さん、苦しんでるんっすよ??
そんなの、俺には放っておけませんっすから。」
「そんなのいつものことだ。」
巧はフンッと鼻で笑った。
いつも…?
私が、ヤキモチ妬くことが??
なのに…
巧が妬くことはダメってこと…、だよね。
矛盾してるよ。
そう思うと、目頭が熱くなって…目から雫が落ちた。
「ほら、また巧さんのせいじゃないんすか??」
これを見たレオくんはそう言った。
ってか、抱きしめる力が強くなったような…
気のせいかな??
「いつもだから大丈夫だろ。」
巧…心配もしてくれないんだ。
このごろ、そうだよね。
なら。
「巧…?」
「何だ??」
「私、もう限界なんだけど。」
「だから…?」
瞳が寂しそうな顔になった。