続†天然姫様と秘密の王子様



今さら、そんな顔をされても困るよ。
これは、私のせいでもあって、巧のせいでもあるんだから。




ごめんね。


「…離れよう。」

巧の瞳が今度は、大きく揺れた。


それでも。
私は、レオくんを突き放して旅館の方に逃げて行った。


―――⋯大粒の涙を流して。




でも、別れたくないから。
一回だけ、離れよ…巧。






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