続†天然姫様と秘密の王子様



1週間後。


今日は、心愛の親の会社が開くパーティがあるらしい。



興味はないんだが…
心愛と話したい。





「お兄ちゃん、心愛と会うの久しぶりだねぇ~」


「そうだな。」


「心愛、元気かなぁ…」


「そうだな。」


「お兄ちゃん、「そうだな。」しか言ってないんだけど…」


「そうだな。」


「……だめだこりゃ」




会場に向かう途中、なんて話そうか俺は考えていた。
学校では、普通に話せたけど…


ハァ


とりあえず、婚約は断ろう。

隣では、湊が大きなため息を零した。






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