続†天然姫様と秘密の王子様
「離さない。」
それからというもの…
湊は私たちが2人でいるところによく出没した。
登校する時、
一緒にお昼食べる時、
帰る時、
巧の家に遊びに行った時。
いつもいつも邪魔ばっかりしてきて、私は今の生活に耐えられなくなっていた。
――そんなある日。
『いい加減にしてよ!!!』
もう我慢出来なくて…
このまま巧を取られる気がして。
私は放課後の校門を出た時にそう叫んでいた。
2人は目が点状態だった。