続†天然姫様と秘密の王子様
「寝てた?」
「うん、少し。でも大丈夫だよ!」
「そっか。」
そこで話が途切れる。
私の今の気持ち言わないと…これじゃ意味がない。
勇気を出して口を開いた。
「巧…あの…」
「ん。」
「ごめん!!」
「はる…
「避けてごめん、逃げてごめん。あのね…私、湊に嫉妬してた。
巧は私のものなのに、って。
でも、何にも自信とか無くて…っ」
私ってこんなに泣き虫だったのかな…
今日はずっと涙が溢れてくるよ。
そんな私に、巧はずっとずっと…指先で優しく拭ってくれた。