続†天然姫様と秘密の王子様
仮りにも彼女なんだけど!
彼女に″変な顔″はないでしょ…
でも、いいもん。
今すっごく嬉しいんだから。
「分かってないし…んまぁ、避けてたことも含めて…お仕置き。」
「えっ…んっ……」
素早い動きで唇を奪われる。
久々のキスからなのか、いつもよりずっと激しく舌が口内を暴れる。
「ふ、ぁ…」
く、苦しい…
不利な状態だと分かっていながらも必死で巧の胸を叩く。
そしたら、やっと解放してくれた。
銀色の糸が名残惜しそうに細く切れる。
「あのさ、俺以外の奴にそんな顔見せんなよ?」
「そんな顔って?」
「…ま、俺がそうさせないからいっか。」
よく分かんない。