続†天然姫様と秘密の王子様
巧side
俺は、屋上にいた。
考え事をしているから…
「ハァ…」
これは何度目のため息なんだろうな。
理由は、
湊のこと。
最近、湊は遥早に文句ばかり言う様になった。
それで思ったんだ…湊は遥早のことが好きなんじゃないか、って。
兄の勘だけど。
湊は、好きな相手には反対のことを言っちゃうことが多くて。
だから……
でも、俺は遥早を離さないって誓ったんだ。
たとえ弟でも。