天の銀環
めぐは
上品な風貌で、大きく澄んだ瞳をしていて、腰まで伸ばした黒髪が魅力的だった。


俺は多分口を開けながら目でめぐを追っていて、クラスでたった1人の中学の時からの友達の谷本 夏輝に声をかけられた。


彼はイケメン眼鏡男子なのだが、身から滲み出ている破廉恥オーラのせいで、女子からは敬遠されがちだ。

友人が話しかけてきて
「今夜のおかずは決まったか?」


こいつはまったく阿呆である。


この後、俺に殴られたのは言うまでもない。


そして、入学式を開始するので体育館に集合だと放送が入り、体育館に向かった。


俺はめぐが脳裏から離れず、式に集中出来なかった。


俺一目惚れしちまったのかよ…
と、式が終わる頃に悟った。


教室に戻り、
担任の話を聞き、プリントが渡された。


俺はこのプリントを見て、胸が高鳴った。


なんと明後日から2泊3日の宿泊研修があるとのことだった。


これアドレス聞くチャンスじゃね?
それでこの日は下校となった。


家に帰って、
さっそくあの女の子を妄想。


悶々しながら寝たのを覚えている。


そして
2日たって、宿泊研修当日。


俺の奮闘が始まる。
< 3 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop