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そしてロープの意味するものを知ることになった……



「………ゆ……床が………切れてる…!!」

第4の扉の方から床の端が現れた……

「………なに……あの青いの?!!」

床の隙間から細長く青いものが、横一列に並んでビラビラと揺れながら現れた…


「………お……おい…!……アレって…!」
「……ひ……火だ…!……ロープに掴まれ…!!」

南沢の声で急いで4人は別々のロープに掴まった…




ウィィィィィイイイン……




床が半分開き、下を見るとガスバーナーがいくつも敷き詰められているのが分かった……




「…………いやぁぁあああぁああ!!」
永澤が涙で顔をグシャグシャにした…




部屋は再び一気に温度を上げたが、全く有り難みが湧かなかった。



「…………ガスバーナー…」

武本がガスバーナーを見ながら何かを思い出したような表情を浮かべた………




『………ザザザ……ザザ……』
ガスバーナーの下から音がする……
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