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足元が一気に熱くなった……



「……クソォォ!!」



細いロープが腕に食い込む…

短期戦になりそうだ……




「……ぅ…!………こ…こんなの無理よ…!」

4人の中で永澤が最も苦痛に苛(さいな)まれていた…


南沢も辛くなりロープを再び掴み直すと、腕にロープの跡がくっきり残っていた。



4人はなんとか指をロープに絡めて耐えるが、度々掴み直さないと力が及ばない…






「………熱い……!」

急激な温度の上昇で岡本が汗まみれになる…




指先まで汗がまわり、僅かにロープから滑りつつあった……





「……ぐぉぉお…!…………お……おい…!……お前ら…!………俺はボタンを押すぞ……!!」

「……………!!」


3人がその言葉に驚く。



「……ちょ…ちょっと待ってください!!」

慌てて南沢が留める。


「……そんなこと言ってられっかよ…!!」

そう言いながらまた少し岡本の手がずり落ちる…
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