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「………このままだと……全員落ちて…丸焼きだ…!……だったら1人選んで落とした方がいいだろ…!!」

このまま耐久戦に持ち込めば岡本が真っ先に落ちるだろう……






そう思った矢先だった……


ズリッ…

「……キャァアア!!」

「…永澤さん!!」

「……ぐ……っ!!」

10cm落ちたところで永澤の体は停止した。






永澤だけはどうしても助けたい……





どこから湧いた感情なのか……

なぜか永澤だけは守りたいという感情が芽生えていた……






永澤が落ちたら、岡本と武本の3人で次の部屋で生き残れる気もしない……








そして…







南沢が……





一つの決断に至る………


















「………ボタンを……押そう…!」

「……え?!」

「……み…南沢さん…!!!」

南沢は俯いたまま誰とも目を合わせなかった……




自分が他の人間を殺しに行くと言っているようなものだ……


合わせる顔などない…
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