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だとしても……


このままでは、永澤が………







「………ちょ……ちょっと……!……何言ってるか分かってるの?!」
「…そうするしか!!」
永澤が驚いた顔をする。



「……そうするしか……ないんだ……」

永澤に怒鳴られるのは承知だ……



例え自分が死んでも構わない……


次の部屋で他の2人にどんな圧力を受けるか分からないが、永澤の味方は自分しかいないと思った。





「……よ……よし…!………ならばちゃっちゃか済まそうぜっ!!」
そう言うと岡本はリモコンを手に取った。




南沢と武本も左手に力を入れてロープにしがみつき、右手を伸ばしてリモコンを手に取った。


「…………永澤さん……」


なかなかリモコンに手を伸ばそうとしない。



「…………………。」








そしてしばらくすると溜め息をつき、コードを指先でたぐいながら渋々(しぶしぶ)リモコンを取った……



チラッと永澤がこちらを見てきて目が合う…
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