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大丈夫、まだ時間はある…!
そう言い聞かせ気持ちを落ち着かせる…
こうゆうときこそ冷静さが大切だ…
だがそんな南沢の一方では…
「…ちくしょー!!おいっ!開けろ!!」
ダンッ…!!
バンッ!バンッ!バンッ…!
男がドアを無理やり開けようと殴り蹴りをし始めた。
「……止めとけ…無駄だ…」
40代ぐらいに見えるスポーツ刈りの男が嗄(しゃが)れたな声でつぶやいた。
「……はぁ!?やってみなきゃ分かんねぇだろ!」
「…アレを見ろよ…」
男が顎で差した天井には監視カメラが赤いランプを点滅させながら作動していた。
「…チッ!こんなことして開くぐらいだったら監視カメラはいらねぇってか……」
その言葉に頷くと男は部屋の隅で腰掛けた。
そう…明らかに何かを試している……
仕掛けた奴が見たいものは何なんだ…?
俺らのスキル……いや、頭脳か……?
……コレは何かのテストなのだろうか…?
「……おい!お前もいつまで泣いてんだよ!…少しはてめぇも考えろよ!」
筋肉質な男の矛先は薄着の女へと向いた。