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…………絶対…解決してやる……!







原田に突き刺さったアイスピックの欠片が赤く染まって落ちている……






それにむかって敬礼して軽く会釈をすると、部屋を飛び出し車を走らせた。










「……………永澤…閑……」








一年前……




『………ごめんなさい…!ホントに申し訳ありません…!』

被害者の家族に何度もペコペコする永澤……

『……そんな簡単に…許せるはずないでしょ!?謝ればいいと思わないで……!』

母親にピシャリと言われる。


桜田は謝る永澤の後ろに立っていた…


『……ウチはお金も無いのよ…!……大学生だからって払ってもらうからね…!……だいたい免許取り立ての子はコレだから恐いのよね…!』
『……お母様…それぐらいに…』

桜田がそう言うとムッとした顔をした。

『……とにかく、今日はもう帰ってちょうだい!!』


バタンッ!!


ドアが勢いよく閉まる。
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