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先ほどまでの興奮は落ち着いたがその反面、口が上手く動かせず喋ろうとする度に歯と歯がガタガタガタガタッと何度も震えた…





「…………痛っ……!」

薄紫色になった腕からの出血を、急いで近くにあったタオルで応急処置する…



凍傷した手が言うことを聞かない……




「……あぁぁああ゛あぁ!!」

ダンッ!
ダンッ!ダンッ!



デスクで手を痛めつけると多少の余裕ができたが、すぐにまた元に戻った……



きつくは縛れなかったが、なんとか止血は完了した。







「………チクショー!!もっと早く気づけば…こんなことにはならなかった…!!」

「……ハァ……ハァ……な……何が…?」

すると南沢はポケットから鍵を取り出した。


「………鍵は……、こっちの『×』の方ではなく……、…………今まで俺らが掴んでいた、この柄の部分だったんだ…!」

「……ま…まさか!?…ウ……ウソでしょ?」



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