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すでに開いている扉にあった鍵穴に、いつもと逆に鍵を差し込む…
カチャッ……
「………は………入った…!」
鍵の穴にピタリとハマる。
そして鍵を回すとロックは開閉を繰り返した。
「…………俺はゲームが始まってから、これを仕組んだ人間が何度も『協力すれば扉が開く』と言っていた。……けれども実際にどんな方法で協力しようとも…人は一人ずつ死んでいった……」
「………つまり引っかかっていたのね……?」
「……あぁ。……最初の部屋で大和田さんの頭を爆発させた、あのタイマー付きの箱………。アレにも確かに同じ鍵穴があった……。つまり誰かが大和田さんを助けようと、別の鍵で爆弾の鍵を開ければ助けることはできたハズだ……!…………そして2番目の部屋には、一番天井に近いタイルは全部、この鍵穴だった………」
南沢は縦長の鍵穴を指差す…
「……つ……つまり…何人かで肩車や台座になって一番上の鍵に差し込んでいれば………その人たちはみんな助かっていたってこと…?!」