×
「……そう…。…つまりコレもまた協力が必要だったって訳だ……。」
「……じゃあ…はるなちゃんの時の鍵も……!」
「…………………同じ鍵で開けることができた………」
「………………っ!」
永澤はショックのあまり、その場にしゃがみ込んでしまった……
「………ついさっきまでいた部屋も……みんなでリモコンの箱を開けて何かのスイッチを押していれば……武本さんは……助かっていた………………俺らは……全部…仕組んだ奴のシナリオ通りって訳だ……」
南沢は声のトーンを下げながら下を向いた……
「………おいっ!出てこいよ!!……出てこいよ!犯人ッ!!……おいっ…見てんだろ!?こんなことして何が楽しいよの!!!」
突如永澤が立ち上がって人が変わったかのような口調で大きな声で叫んだ。
目に見える場所には無いが、恐らくこの部屋も監視カメラで覗かれているに違いない……
「……どこにいんのよ!!…ビビってねぇで出てこいよ!!」
「…永澤さん!落ち着いて!!」
「…イャァァアア!!」
…ドンッ!
南沢が永澤の肩を掴んだ瞬間に体が放り出された。