×




「……ぐっ……!」



ガラガラガラガラ……



更に扉が重たいため両手でゆっくり開けた…






…………………!




ジリジリと音を出しながらチカチカと光って揺れる古い電球が目に飛び込んだ…




外からの月明かりのおかげで暗い部屋は比較的見渡しやすかった……



そして体が急激な寒さにみまわれた。

体を手でこすり、手を何度も息で温める…

白い煙が辺りに散らばった…


スライドの扉を足で抑えながら部屋を見渡す…



右手に次の部屋に向かう扉があり、真正面には『light』と書かれたスイッチが見える…





……とりあえず電気を点けよう…!




スライドの扉は勝手に閉まってしまうため靴を並べて挟めた…



靴下越しだとブロックの黒く汚れた床が足にヒンヤリと伝わりさらに体は冷えていく…





ようやくスイッチの前まで行き、指がそれにかかった…






カチンッ…!






< 160 / 231 >

この作品をシェア

pagetop