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「………すいません!……助けてください…!!助けてください!」
「…落ち着いてください!……今はどちらにいらっしゃいますか…?」


覚えていた住所を告げるとすぐさま捜索に向かうとのことだった……

また名前と怪我の状態なども聞かれ、すべての質問に答えると……



「………いいですか!?……何か変わったことがあったらすぐに言ってください…!桜田さん!…意識は保ってくださいよ…!!」
「……わ……わ…分かりました…」



体が言うことを聞かない…



携帯を繋いだままにしろと言われ、何とか腕と肩で携帯を挟めていたが、コレもいつ力が抜けるか分からなかった……






そしてぼやける視界の中……
天井を見ると亀裂が入り始め、水滴を落としているのに気づいた…


落ちた水滴は床で氷となって固まっていく…








そして桜田は悟る…………


















………とどめは氷水なのだと……










桜田
凍死まで…



残り00:09:49……
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