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後は簡単だ………
石本が自ら選んだ小指を台に置いてもらうと………
力一杯レバーを下ろした…
ザクンッ…!!
「…………み……南沢…くん…………な…何てことを…!?」
永澤が物凄い剣幕でこちらを見ていた。
「………でも…ホントは……!……ホントはアイツに罰を……!」
「………いい加減にして!!」
永澤の激怒に南沢は口を閉じた。
「………あんた何してるか分かってるの!?」
「…ホント…!何してくれてるんだかって感じよねぇ~…」
新島も便乗してくる。
少しの沈黙の後、南沢が口を開く…
「………新島さんは……俺に…その事実を打ち明けて、悔い改めて…欲しかったんだね?」
新島の方に顔を向ける。
「……ん~………ねぇ…南沢さん…?」
「……………?」
「……その石本ね…
アタシの彼氏なの…」
「…………………ッ!!」