×



岡本が口元をニヤリとさせる……



『…アア゛ァアアァァアァアア゙ァ……!!』






「……利き手の指は全て骨折……そのまま………石本は……………












自殺した……」





何という言葉で返したらよいのかが分からない………






一体自分たちは生きている価値があるのか……


そう疑問に思うほど目を瞑りたくなる現実………





それが彼女……新島に降りかかった訳だ…………











そして思い出す………






新島の言葉を…………








『……………永澤さん……アナタにもない?………人を追い込んでしまったこと……。…誰にもいえない………罪深いこと……』







『……もういいの…。私はあなた達とは違って、もう取り戻せない大切なものを失ったの……!……このまま辛さを背負っていかなきゃいけないのだったら、いっそのこと死んでしまった方が楽だもん………』




新島の苦悩を思う度に目が涙で溢れた……
< 204 / 231 >

この作品をシェア

pagetop