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「………フンッ…」

タイマーが止まったのを見ると新島は部屋を出て行った。



それと同時に部屋が少しずつ暖まっていくのを感じ、安堵と恐怖が入り混じると足が力を失ってその場にすくんだ。



「………ま…待って…!」

新島に力一杯血だらけの手をのばしても一瞬足を留めただけですぐに奥の扉から姿を消した。




ポタッ……ポタッ……


南沢の首や手から今まで固まっていた血が流れた。




それを見ると永澤は自分の犯した過ちを実感し、思わず涙が溢れ出た……









これでは新島と全く変わらない………












ミシミシミシミシ……





……………ッ!



その音を聞いたときなるべくここから出た方がいいと察し、出口を探した。






しかし部屋の中に次の部屋へ進む扉が見当たらない……










ガチャッ……ガチャッガチャッ……




やはり入ってきた扉はロックされている……



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