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自分だけが助かろうとしか考えていなかったがゆえに、『協力』、『脱出』という言葉の存在を忘れていた……








私たちは見事に新島の手のひらで転がされていた……







鍵を使うことに恐怖心を持ったら出られない……


その気持ちを利用した部屋の作りだってそうだった……






その鍵を使うことがこの部屋を出ることに繋がる『鍵』となることも………





すべて新島はそれに気づかない私たちを見て笑っていたのかもしれない………!















床に横たわる南沢の体を見ると、割れたガラスの間から新島のいた部屋へと体をくぐらせた……









新島の見ていたモニターに目を向ける………






今まで通ってきたすべての部屋がモニタリングされており、ほとんどの部屋に死体が横たわっていた……










……………?







モニターの中で1つだけ、気になる部屋があった……




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