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「…痛てっ!」

突如、足が何かに引っ掛かって大胆に床に倒れこんだ…
手探りで目の前に触れると壁がある……
あと少しで頭を強打するところだった…。




足元が何に引っ掛かったのかはすぐに分かった。

今の衝撃で倒れ込んでいた人が起き上がり、そのまま手探りで足を掴まれた。


「…うっ…うわぁ…!!」

思わず大声を出して、足をひっこめる。

その声にその人も閉じていた目を一気に開く…

少し見回すと…

「…はっ…はれ…?なっ…何ここ!…どうなってんの…!?」
女性がバタバタと手探りを始めた。
壁づたいに立ち上がると女性はこちらの存在に気付き慌てて遠ざかり、手探りをやめると息づかいを荒くして話しかけてきた。

「…はぁ…はぁ…。誰…!?…ねぇそこにいるのは誰なの…!?」
瞬時に言い返した。
「…お…俺は…南沢 陽介(みなみざわ ようすけ)……。お……お前こそだっ…誰なんだよ…!」
「…そ…そんなことよりここどこ!?」
「なっ…名前は何だよ…!!…お…お前がこんなことしたのかよ…!」


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