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「…落ち着けよ…！」
男の大きな声に周りの人たちが次々と起き上がる。

「…どこなんだ！！」
部屋の中で何度も声が反射する。

「………あれ？……どこだ…？」
今度は別の男の声だ…

「……と…とにかく電気をつけないと…！」
永澤が自分に呼びかけたのが分かった。
「…あ…あぁ！」
「……くそっ…どこだ……！」
男はかなり取り乱している…

「…こ……ここは…？」
「…………誰の声…？」
「…そこにいるのは誰だ！！」
次々と部屋中がパニック状態に陥る。


……明かり……明かりを探さないと……


その時…指がスイッチのようなものにかかった…

一瞬だけ光った電球が指元を照らした…


………ライ…ト…？

明らかに『Light』と雑に赤い字で書かれていたのが見えた。


「……おし！…あったぞ…！」

カチンと黒いスイッチを上げる…




「………あ…！…あぁ……」
明暗のギャップに思わず光源の方へ手をかざす……

そしてその直後だった…
一瞬だが何かの機械音が耳に入った…